阪神間モダニズムという建築文化


旧室谷家住宅

まさに童話の世界

ついに最後になりました、ここまでかなり個人的な意見にまみれたとんでもないお勧め近代建築物を紹介していますがいよいよクライマクッスになりました。そんな阪神間モダニズムという文化の中で誕生することになった建築物の中には先に話した旧ハンター住宅のように個人の所有物として使用されていた住宅も存在しています。そんな住宅の中から紹介しようと思うのですが、こちらは何というか現実に本当にこんな家が存在していたんだなぁと思わせてくれる建築物である『旧室谷家住宅』について話をしていきましょう。

こちらの住宅ですが、残念ながら取り壊されて跡地には分譲マンションが建築されています。どうしてそんなことになったのかということですが、こちらの家をしょう有していたのは『室谷藤七』という木材などを販売する商人がこちらの家を建築して建てたのですが、その後当人がこの世からいなくなったことで遺族が相続することになったのですが、なんとこの遺族はそんな歴史的価値の高いものを売却したのです。もしかしたらお金に困っていたのかもしれない、もしくは税金的なものを支払うことが苦だったのかもしれません。惜しいことをしたなと思いますが、建物をそのまま維持していくことが困難な場合には売却もやむをえないのかもしれませんね。現実的な問題が立ちふさがってしまうと、やはり手放すしかないのかもしれないですね。

この旧室谷家住宅は阪神間モダニズムの全盛期に建てられたこともあって、建築様式はまさにその当時の近代建築としての色をよく出しています。この建築物の凄いところですが、先に話した白鶴美術館と同様に様々な困難を乗り越えることが出来たのです。世界大戦時の爆撃を始め、その後阪神・淡路大震災などでも奇跡的なほど耐え抜くことが出来た貴重な、その当時の芸術作品がもはや維持することも出来ないということで売却され、その後せっかく登録されていた登録有形文化財も、建物が取り壊されたことで抹消となってしまいました。

しかし建物の維持を望んでいた声もきちんと存在していたのです。それはこちらの住宅を設計図を作った『ヴォーリズ建築事務所』や町内の有志や学識者などが取り壊しを申請したのだが受け入れてもらえず、結局住宅は正式取り壊されてしまうのだった。惜しいことですが、持ち主ももしかしたら苦しかったということも合ったのかもしれないので、これこそしょうがないというしかないのかもしれません

何にしても、貴重な建築物がなくなってしまったという事実には悲しい気持ちを抱くことになってしまうでしょう。

建物の特徴

さてそんな住宅の建物の様相ですが、そのデザインはまさに童話の世界に出てくるようなものとなっています。もしも具体的な作品であげるとするなら、『魔女の宅急便』に出てくるような住宅と思って良いでしょう。そんな印象を受けるようにまさに西洋文化色の強い近代建築として、当時の阪神間モダニズムとして貴重な財産として残しておくには十分すぎるその建築物は一度は見ておきたかったというものとなっています。高級住宅地に聳え立つ住宅となっているこちらは、まさに当時の兵庫県で言うなら最高のデザインとなっている住宅とし手いえるでしょう。

こんな家に住んでみたい、もうその一言に尽きますね。ですがもしもこんな家に住むとなったら色々と管理的なもので不安を覚えるかもしれないですね。先ほど取り上げなかったのですが、元々国が登録していた登録有形文化財でも合ったこともあって、多くの人が貴重な歴史を一度は見聞しておこうという人が多かったことでしょう。私ももう少しこういったものに興味を持つようなことがあれば一度は見に行きたいと思ったところですが、そんな願いを抱くこともなく既に壊されてしまったのでもうどうしようもないですね。

現代建築にふれる

建築物自体の存在

私でもそんな風に思う建築物なのですから、全国に私と同様に感じた人が大勢押し寄せてきたということもあったでしょう。それにこちらの住宅は確かに登録有形文化財として指定されていますが、住宅の一部を普通に住居として使用していたのです。もちろん使用していたのは遺族の方だと思いますが、私個人としては持つ分には構わないのですが実際にココでの生活をしたいかと聞かれたら、神経をすり減らすような思いになりそうですね。何を気にするのかというのは、やはり不審者の不法侵入ということだ。こういった文化財に対して存在を与えるようなことをすればどうなるかはある程度お分かりになると思いますが、今の時代何をするか分からない人がたくさんいます。それに本来の常識という言葉が通じない人もたくさん存在しているので、正直な話でいくと怖い思いをすることもあったのではないでしょうか。もちろんセキュリティ的なものに関しては万全を期すことについては問題ないかもしれませんが、それでもそんなことはお構いなしというような人が押し入ってくることもあります。なにをしているんでしょうか、そんなことを常々思うニュースを見るときもありますがきっと悪いことをしているという意識がないのか知れません。また悪いことをして自分はカッコいいという、ありもしない虚栄で自分を包んでいるだけなのかもしれません。

持ち主からしてみればいつ何をされるか分からないもの、とくに国から建築物として歴史的価値もあるものとして指定・登録されているものが損傷させられてしまうようなことになれば、もう意に穴がいくつ相手も足りないほどの苦痛を負うことになりかねません。

既になくなってしまいましたが、それでも十分に建築物としての価値としては学者達の間でも証明されているとおり、建築学的には非常に大きな損失とみなされてもしょうがないですが、所有していることで被害を被ることになってしまっては、もうどうしようもなかったということになっていたんでしょうね。失われてしまったものに対してあれこれ言ってもしょうがないですが、その他にもまだ貴重な文化財は残されているので関連しているその他の建築物はこれからもなるべく国が責任を持って保全活動に勤めるくらいの勢いで頑張っていただきたいところです。

ネットも良いけどショップへ行こう!

2011年に残念ながら閉店したモザイク銀座阪急ですが、実はこちらの建物にはある建築様式が存在していたのです。ここではそんな阪神から生まれた建築文化を紹介して行きます。

モダニズム
もだにずむ

阪神間モダニズムという建築文化