阪神間モダニズムという建築文化


新港貿易会館

当時は最大の港湾都市だった

兵庫県は最大の港湾として機能していた、と話をしましたが港が貿易活動で盛大にぎわっていたということはそれだけ多くの事業が関わっていたことに他ならないでしょう。大手から中には専門的に行なっているために小規模で事業を展開している人々が、港から現れる異人相手に商売を行なっていたことでしょう。当時がどのような商売が行なわれていたということを把握するのは難しいですが、そういった歴史に関してはおいておきましょう。その当時、港からそれほど離れていない場所、現在の住所である兵庫県神戸市中央区の新港地区にある阪神間モダニズムの一つであり、国から登録有形文化財として登録されている『新港貿易会館』について話をしていきましょう。こちらは主に貸事務所として利用されていました。当時から盛んに経済発展を繰り返していた兵庫ということもあって、次々起業してその波に乗っかろうとしていたということに他ならないでしょう。

オフィス街に咲くスタイリッシュな建物

元々この地区は神戸市のオフィス街として発展をしていたということもあって、この会館を除いてもその他にも数多くの企業や事務所がその地域には存在していたのです。当時こそ、中心街から離れていたこともあいまってか当時の人たちにとってはそこまで魅力的な建物として認識されていませんでしたが、それでも現在では登録有形文化財として認証されているということを考慮すると、その歴史と建物のデザイン性が高く評価されているからこそ現在も残っていることに他ならないでしょう。人が大勢闊歩しているところから離れていることもこともあるせいか、そのデザインに関しては現在でもひときわ目立つような外観となっていますが、登録有形文化財として保存が決められていることもあって非常に綺麗な仕上がりになっていると思います。

建物の特徴

建物の印象としては、何かのドラマで使用しているのを見たことがあるというがいそうです。現実に存在しているのかどうか分からなくなりそうなほど見事なまでのデザインとなっていますが、こちらは保全も行なわれていることもあって、建物内部は当時のまま残されています。こんなお洒落な会社があるとは思いませんが、それでも外装は普通のビルと比べたら歴史や時間の長さというものを感じさせるでしょう。

さて、この建物のコンセプトとしては『船のブリッジ』をイメージしています。外壁にはスクラッチタイル張りが施されており、玄関や船室にあるような丸窓にはステンドガラスがはめ込まれているとなどの配慮が行なわれています。ステンドグラスを浸かっているあたりが、西洋文化としての建築価値観をあげているといっていいでしょう。ステンドグラスを無理に使用する必要もなかったのではなんて思うこともありますが、それは合えて気にしない方向で行きましょう。もしかしたらステンドガラスを使用することでそれまでになかった建物として確立したかったからかもしれません。

外壁にはスクラッチタイルを使用しているのですが、これがなんともお洒落な雰囲気を一気に増している様に近代建築の一つとしてみなすことが出来るのです。でも正直な話、この建物は周辺のどの建物よりも目立っているといえるでしょう。正直この外壁で目立たないということはないだろうというくらい、目立っています。これなり中心街にあったとしても十分に人の目に付くような建物であったというのは確実だといえるのではないでしょうか。それとも当時はこのような建物が中心街に所狭しと立ち並んでいたのかもしれないですが、今となってはどうしようもないでしょう。

次に内装ですが、こちらは当時と変わらない状態でほぼそのまま残されているといって良いでしょう。よくドラマなどで見るような昭和時期をテーマにしている内容の世界で見るような内装をしているので、その時代をテーマにしている作品を好んでいる人にとっては見ているだけで興奮するのではないでしょうか。

しかし当時のまま現存しているということは第二次世界大戦などの戦いで一度も破損することなく現存していたということは、凄いことだ。ココまで完璧な形のままで残されているというのは中々ないでしょう。一つ心配することといえば老朽化ということかもしれません。建物にもいつかは限界が来ます、そんな限界を遅らせるようにして定期的なメンテナンスを行なうこともあるわけですが、それでも時間の流れは勝てないものです。登録有形文化財として保全活動を行なっていることもあって早々なくなることはないかもしれませんが、このような建築物がもしもなくなったら日本の建築文化に与える影響というのは大きいかもしれないでしょう。そうなってほしくないためにも、今後も国には頑張って保全に勤めてもらいたいところであります。

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隣接している建築物

こちらの新港貿易会館はもちろんのこと、隣接している施設もその魅力となっているところが良いでしょう。その建物としては『旧神戸市立生糸検査所』と『旧国立生糸検査所』の二つです。こちらの施設は共に新港貿易会館と共に近代芸術作品の一つとして残されていましたが、実はこの二つの施設は取り壊しの危機にあっていたというのです。

2008年までは独立行政法人農林水産消費技術センターの施設として使用されていたのですが、農林水産消費技術センター神戸センターのポートアイランドの移転、跡地の競売が発表されたことでその先行きが危ぶまれていたのですが、新港地区そのものの近代建築としての価値を失わせるわけには行かないとして神戸市が買い取ったことで施設の取り壊しそのものは無事に回避されることになったのです。

この当時の市長さんは、芸術という文化に対して非常に理解を示しているといっていいですね。こうした近代建築の中でも有名な作品がいくつも点在している地区も早々ないにも関わらず、下手をすれば跡形もなく残らなかった可能性を考慮すれば素晴らしい機転の利かし方をしたといえるでしょう。

文化を残すということはやはり国が積極的に残す努力をしなければならないと言えます、確かに国そのものの発展をすることも大事でしょうが、それ以上に過去の日本人たちが血と涙の結晶をむざむざ壊すようなことはしてはいけないと思う。無論、諸問題がおきているときには別の話ではありますが、それでもむやみやたらと壊しては私達の文化という歴史はほとんど紙や文章などでしか表現されなくなってしまいます。

それでは今後私たちの後を生きる後世たちに申し訳がたたないというものだ。今後もそういった積極的な働きかけを継続して行なってほしいところでしょう。

ネットも良いけどショップへ行こう!

2011年に残念ながら閉店したモザイク銀座阪急ですが、実はこちらの建物にはある建築様式が存在していたのです。ここではそんな阪神から生まれた建築文化を紹介して行きます。

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